文16、基本とアート
台湾でのヘアーショーは東京ドームと同じような広い所で行ないました。何万人もの人たちが入れる所でしょう?その台湾桃園(とうえん)ドームでは上の写真のビックヘアーを致しました。直径120センチのデフォルメした、想像の世界を表現しました。これも一つの表現の仕方でしょうし、営業では関係ないことかもしれませんが基本が解っていればこそ出来る事ですし、また、楽しみではありませんか誰も出来ない事をやれるのですから楽しまなくっちゃね。でも、どれだけ大変な事か解ってもらえたら幸せですが?これだけ馬鹿でかい会場でショーをやるのですから見合ったものを創るのは道理でしょう!これが今までコンテストでつちかってきた技術の集大成でしょう。ショーステージ上では両側に20畳位のビックスクリーンが設けられていて、我々のショーを映し出していましたが、肉眼では良く見えるものではありません。まさに米粒のようですしアリが動いているくらいにしか見えません。だからこそこのヘアーが相応しいとも言えます!山野愛子先生の新日本髪がありますが芸術祭で優勝し山野愛子杯も戴いています。そして、北村龍彦先生の全日本アップ協会でのコンテストでも新日本髪で優勝しております。その基礎に基ずいて長年の自分の作りたいものを晴れの舞台で表現できる事はこの上ないことですね!どれだけの人が解ってくれるかわかりませんが?世界のヘアーショーにたづさわってみないとわからないでしょう!基礎が出来てこそです。カットも同じですが?同じ次元で表現するのは難しいでしょうね!でもチャレンジしてみたいですね!芸術的にこれがヘアーショーなんだと言うものをね!一般的なのは技術講習会的ショーですよね!良く私もしますが。なるべくオーバーアクションを取り入れたストロークだったりメークだったり髪を切り飛ばしたり白粉を振ってみたりスプレーをえんまくのように付けたり?営業では事細かくブロックしてやって差し上げていますが!お客様の中にはそれが何か特別のスタイルになるがごとくストロークをしないと違うと言う考えの人がいますが、その人に似合ったスタイルを提供する為にテクニックは有るのですから、必要に応じて使い分けしているのです。サロンスタイルとショースタイルは違うのです。パリコレ・ファッションショーなどで見るスタイルも実際は表現も大きくしているものの、そのデザインは確かに取り入れられ売り物になっています。我々美容師も同じで、新しいデザイン表現を頭上で繰り広げているのです。だからヘアーショーへのチャレンジは大切なのです。正直これらをしたくて頑張ってきた所もありますね!それがトップの証しだからです。

これだけのヘアーピースを用意するのにも勇気がいりましたし!駄目基で臨んだ台湾でのヘアーショーでしたが
こうして出来た事は事務局の皆さんの寛大なる計らいがあったからと思いますので感謝致します。