第48回芸術祭全国大会・コンテスト大会
美容部門<新日本髪の部>入賞者による作品展
夢いっぱいの5歳児をモデルにハイポイントの鬢に想像力を発揮して
(財団法人 国際美容協会ビューティクラブ1999年6月)
金賞・週刊美容賞・受賞・松沼義雄
受賞のことば
コンピューターを導入して技術の練習に役立てる
コンピューターを初めて約1年。事務処理が主だったのですが、現在はインターネットも勉強中です。今回の作品も合成を一部使ってアビンスタジオで撮影したものですが、技術を練習する時も作品を写真に撮って見ると良く解ります。芸術祭ではそんなことを繰り返して、前日、ランドマークホテルへ入りました。夜は、ベイブリッチやコンチネンタルを見ながら練習、当日の朝も練習。とにかく練習を積み重ねるしかないと思いながらも、いまだ練習不足を感じています。山野愛子ジャーン先生がおっしゃっていましたが、コンテストでも撮影でも、何か目標があるということがとても大切だと思います。特にコンテストでは、異風のスタイルをみることができるので、良い刺激にもなります。まだまだ拙い私ですが、新日本髪の技術に夢を持って取り組み、これからの発展に役立つことができるよう頑張っていきます。
【創作意図と技術ポイント】
戦後、新日本髪を世の中に生み出された、今は亡き偉大なる美容家、山野愛子先生。そんな新日本髪の技術を引き継ぐ美容師さんたちは、現在、どれだけそれを現代にマッチさせて、魅力あるものにしようとしているでようか。新日本髪の技術は、美容技術の片隅に追いやられていないでしょうか。コンピュータの時代に入り、ヘアースタイルも操作によってある程度のことはできそうな感じですが、日本髪の技術はインスタントにできるものではありません。だからこそ、私は長い時間をかけて発展させて行きたいと思っています。今回の作品は、そんな思いを込めて、夢と希望と生命力にあふれる5歳女児をモデルに、山野愛子先生なら現代にこんなスタイルを創造されたのではないかと想定して創り上げました。求心的から遠心的へ、もっと想像力を発揮して立体的に・・・アビンABINの鬢を表現してみました。ハイポイントに鬢を持って行き、垢抜けた感じになるようにしています。もっとキュートにもっとハイポイントにして洋風の髪飾りを付ければ、ドレスにもあうものを想像できるのではないでしょうか。自分の夢は、そんな所まで飛んでいっています。
|