(14)読売新聞[埼玉]2003年3月2日(日)第45591号
美容師生活25年「集大成」の一冊
幸手の松沼さん出版「仕事ぶり伝えたい」
幸手市で美容店を経営する松沼義雄さん(44)が、25年間の美容師生活をまとめた「ルーツ 世界一素晴らしい美容の世界」を自費出版した。アメリカ、イギリスなど世界的なヘアーショーの舞台で活躍する松沼さんの経験をステージ上の写真や、独自に考案したヘアースタイルの解説など、カラー写真430枚とともにまとめた。松沼さんは25年前、大宮市内の美容店に住み込みで働き、美容の世界に飛び込んだ。11年後に幸手市に自分の店を開き、技術を磨くため国内の様々なコンテストに積極的に出場してきた。1996年には国内で権威があるとされる「山野愛子美容芸術祭」で優勝して頭角を現し、99年にはアメリカのロングビーチで開催された「IBSヘアーショー」に出場した。これまで世界8か国のヘアーショーに出場したほか、美容専門学校の講師を務めるなど、実力を高く評価されている。今回出版を決意したのは、「人気だけが先行した一部のカリスマ美容師を除き、実際の美容師の仕事ぶりや考え方を伝えた本がない」と思ったから。海外でのステージ写真や専門雑誌で紹介されたときの記事、日本髪をアレンジしたオリジナルの髪型の制作過程など多くの写真を盛り込み、パソコンを使って編集作業も一人で行った。松沼さんは「海外での経験や長年の修業の成果など、自分の25年の集大成。若い世代の美容師や美容界に興味のある人だけでなく、一般の人にも気軽に手にとって、読み物として楽しんでもらいたい」と話している。本についての問い合わせは、美容室アビンスタジオ
(0480-42-1941)まで。