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(52)読売新聞[茨城] 2008年2月20日(水)第47402号
元気トーク桜からヒント新技術開発花編みヘ
アーを考案した美容師松沼義雄さん49歳。
花びらが幾重にも重なったような花編みヘアーⓇを施したモデルと松沼さん(昨年11月に都内で行われたファッションで)桜からヒント新技術開発「花編みヘアー」を考案した美容師。
五霞町小手指の美容師、松沼義雄さんが髪の毛を花の形に編み込む「花編みヘアー」を考案し、先月末に意匠登録を受けた。現在、商標登録と特許の申請中で、「いままで髪の毛を使って花の形に編み込む方法がなかった。多くの人に花編みヘアーを広めたい」と話している。五霞町の隣の埼玉県幸手市で美容室「アビン」を経営する松沼さんは、2006年夏の「富士山頂での112人散髪ボランティア」など数々の新しいことに挑戦してきた。そして、1年前に「技術的なものを磨きたい」と取り組んだのが花編みヘアーだった。花編みヘアーⓇは、片側をゆるめて編み込んで三つ編みをぐるっとまとめ、ゴムやピンで根元を固定して完成させる。髪の毛が10㎝もあれば、直径約3センチの花が作れるという。技術を応用して八重桜やコチョウランなどの形にアレンジすることも可能で、そのパターンは100を超す。ちょうど技術開発に取り組んだのが桜の季節だったため、「髪の毛を花の形に編めないだろうか」と着想を得た。美容室が休みの日に一人で研修を続け、「小さな花を崩さず固定するのが大変」と苦労を明かす。「女性のふわっとした柔らかい雰囲気を演出し、どんな服装にも似合う」と松沼さん。ファッションショーや業界誌で披露する機会が増えており、多くの人に楽しんでもらう事を期待している。
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